Great Escapes

for great landscapes

阿蘇への大脱走 - 2023/5/25

Introduction and great escape

嫁さんがライブ遠征で4日間家を空けるというので、じゃあ私も4日間どこか走りに行こう、ということで、熊本へ飛びました。

朝一番のANAで熊本へ。コードシェアで中身はソラシドエアでした。

熊本空港着。

到着から輪行解除して走り出すまで約1時間。なんだかんだで10時過ぎに熊本空港を出発。輪行とか空港の話は最後にまとめてしようと思います。

初日の走行ルート。

 

阿蘇に入る前から絶景の俵山峠

空港から阿蘇へ入るルートは、私が調べた限りでは4通りあり、おそらく自転車乗りには最もメジャーと思われる俵山峠を越えるルートを選択。空港をスタートしたら県道28号をひたすら東に向います。登り基調の道を10kmほど走ると、長いトンネルを抜ける新道と、峠を越える旧道の分岐点に到着。旧道に入れば、もう絶景ロードがスタート。

まだ外輪山を登り始めたばかり。阿蘇に辿り着いてすらいないのに、既にクライマックスのような絶景が続くので脳がバグる。クルマはみんな新道を走るので、交通量が皆無に等しく、非常に走りやすい。斜度も身体に優しいので、心ゆくまで絶景を楽しみながら走ることが出来ます。

風車がいい感じ。

景色が良すぎて「あ、もう終わりなの?」という感じでピークを越えると、目の前にド迫力の阿蘇山カルデラ盆地が。

阿蘇に入る前から絶景な上に、峠を越えて阿蘇に入った瞬間目に飛び込んでくる景色が完璧。オープニングからこんなにきれいなシナリオが用意されているなんて、出来過ぎじゃないか。

ダウンヒルも絶景。

 

あか牛食べる

ダウンヒルしてカルデラ内に入るとちょうどお昼時だったので、事前にリサーチしてチェックしていたカフェレストランへ。

マスター夫妻としばし雑談。阿蘇山の上の方は、ちょうど今ミヤマキリシマというツツジの一種の花が見頃だという。パノラマラインを登るか、東の箱石峠へ行くか迷ってたんだけど、この話を聞いてとりあえずパノラマラインを登ることに決める。

そして洋風あか牛丼なるものを注文。

おしゃれすぎる。

赤ワインとバルサミコのソースに、ポーチドエッグ。肉はめちゃくちゃ柔らかい。付け合せの野菜も新鮮で瑞々しくて美味しい。トマトなどはピクルス。スープはゴボウのポタージュ。おしゃれすぎるし美味しすぎました。

食後にアイスコーヒー。

大満足したところで早速阿蘇山を目指します。

このあたりは阿蘇山の南側のカルデラ盆地で、広い市街地がある北側と比べると長閑で静か。外輪山の縁を東に向かって走ると、左手に阿蘇山がきれいに見える絶景ロードが永遠に続く。

おしゃれカフェから1時間ほど走って、パノラマラインの南側入口に到着。コンビニで水分を補給したらクライム開始。

サントリーの天然水が「阿蘇

阿蘇パノラマライン(南側)

前半は林の中を比較的緩やかの勾配で登るオーソドックスなヒルクライムの印象。交通量が少ないので気持ち良く走れる。

こんな感じでたまに景色が開ける。

半分弱ぐらい登ると、林が途切れて景色が開け始める。

阿蘇を見下ろす展望台。

このあたりは少し勾配がキツくなり、それを過ぎると赤牛が放牧されてる牧場エリアに。赤というか薄い茶色の毛並みがきれい。ゴメン、お前の仲間さっき食ったわ。

以降の道は比較的景色の変化が大きい。草原と荒々しい山肌が入り交じる中をややキツめの斜度で登っていくので、活火山のダイナミックさを肌で感じられる。

長閑なだけでなく、なんとなく荒々しさを感じるのが南側の特徴。


1ヶ所だけ1kmぐらいの長いトンネルがあるんだけど、クルマは少ないしトンネル内の斜度が緩いので、特に走りにくいということはない。ただ道幅は狭いので前後ライト点灯必須。

トンネルを抜けると、景色はますます荒涼としてくる。枯れかけた川の水は茶色く濁っていて、立ち枯れた木も多い。ガチの活火山の風景。


ヤマキリシマと草千里ヶ浜

そのままどんどん火口に向かって景色が荒涼としていくと思いきや、標高1000m超えたぐらいから、ちらほらとピンクの小さい花が咲いているのが目立つようになる。

これがカフェのマスターが教えてくれたミヤマキリシマ。漢字で書くと深山霧島。高度を上げれば上げるほど花が増えていき、荒涼とした火山とのミスマッチがすごい。桃源郷のよう。

噴煙を上げる中岳をバックに咲き乱れるミヤマキリシマ。

見とれていたら火口まで登る時間がなくなったので、西側へダウンヒル。と、その前に、草千里ヶ浜でしばし絶景を楽しみながら休憩。

スケールがでかすぎる。

高台に展望台があって、草千里ヶ浜(だだっぴろい草原。噴火口跡)とその後ろの烏帽子岳、奥には噴煙を上げる中岳、その手前には咲き乱れるミヤマキリシマが一望できる。いつまでも見ていられる風景。

初日のフィナーレへ

宿が阿蘇山の北西側にあるので、西側へダウンヒル。西側は南側のような荒々しい風景は少なく、牧草地が広がる区間が長い。爽快なダウンヒルを楽しめる。

西側の道のすぐ側にある米塚。古い噴火口跡らしい。きれいな形。

ダウンヒルを終えたら本日の宿泊地、内牧温泉を目指して、阿蘇山北側のカルデラ盆地を北東に進む。北側は南側と違って平地がとにかく広い。水田の中を、左手に外輪山、右手に阿蘇山を見ながらゆっくりと走る。

カルデラなう。

宿に到着。

私は欲張りなので、フレキシビリティを犠牲にしても2食付きの温泉宿に泊まりたい。温泉つかって身体をほぐして、酒飲んでメシ食って、そしたらもう宿から一歩も出たくない。

そして夕食

焼肉メインのビュッフェ形式の夕食で、どう考えても今日消費したカロリーより遥かに多いカロリーを取って就寝。